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姉上の想い、姉上への想い


前回より数日が経過・・・


あの事件の後、拙者はまた旅を続けたでござる。

あのあと、拙者も自刃するつもりでござった・・・。


されど、出来なんだ・・・。

此の身のために、姉上が救って下された我が身を
己の独断で絶つ事など出来なかったでござる…。

故に、姉の願いを守ろうと、己の心と肉体を鍛えておるのでござる・・・。

(※ 何やら見たことない刀になってござった!

 最早、貴様の破廉恥など気にもせぬでござる!!


そして一月余りが過ぎ、再び此の緑名村に来たでござる・・・。


此の雄大な自然の中で、姉上も安心して下さっておるでござろうか?


今も思えば、あの事件は拙者の慢心と未熟が引き起こした大事にござる…。


あの時、拙者は弟子たちを失い、紫電は傷つき、
復讐に燃えてござった。

負の感情に心が負けて、目に輝きを失くしてござった・・・。

そして強き力を求めてござった・・・。

そんな中で出会ったは…、


血に塗れておったこの刀でござる。
その気配、まさしく妖刀でござった。

銘は無いが、その気配に心弱き拙者はみすみす見入ってしまったでござる。

そして、


その刀に宿った鬼が、拙者の負の心を糧として此の身を蝕んだでござる。

以下の出来事は・・・。



うぅ・・・・・、グスッ・・・・・。

しかしながら、拙者は此の刀を捨てられなんだ。

それは、此の姉上を貫いた刀、姉上の愛によって、
輝きを取り戻したでござる。


その中にいた鬼なるも、かつての神様でござった。
して、その神様は申された。

我が姉上の慈愛に触れ、ようやく己の呪縛から解き放たれたと。
して、その慈愛に報いるは拙者が此の刀を持ちて、更なる精進を積むことでござると・・・。

して、拙者は此の刀『武刃 建御雷』を手にしたのでござる。

全ては姉上によって救われたでござる・・・。




もう、拙者は迷わぬでござる!
奪われたなら、取り戻すしか出来ぬでござる!!
失われたならば、その想いに応えるしか出来ぬでござるっ!!!

故に、拙者は参る。
もう、弱気など吐かぬっ。
これこそが拙者が、今唯一誓える事にござる!!



然らば、今回の話は此処までにござる。





















「やっと元気になったわね。」



「あ、姉上。・・・もう良いのでござるか?」


「ええ。もうすっかり良くなったわ。
 それにしても良い天気ね^^」



「……あの時は誠に申し訳ござらぬ。」

「…ええ、もう、二度とこんな事しないでね。
 とりあえず、無事に終わったのだから
 もうこれでお終いにしましょう。」

「・・・わかったでござる。
 されど、一つだけ・・・。」

「? なぁに?」

「姉上、此の度は誠に感謝でござる。
 姉上の愛、拙者は心より感服したでござる。

「!! ・・・・(*´▽`*)テレテレ」

「じゃあ、ぎゅっとして貰おうかしら!」


「~~~~~~~!!(声にならぬ悲鳴)」
(う~、やはり姉上は破廉…!!)


そして開放されて・・・

「でも、本当に感謝するべきはあの子達よ。」

「うむ、そうでござるな。」


「誠、此の世は素晴らしき方たちがいっぱいでござるな・・・。」


おわり


あとがき
今回の話、正直、心痛めておりました。
巴は様々な方から好評を頂いておりまして、今回の話は朱仁をより強くさせるのが目的で作っておりました。
しかし、私の構成ではどうしても巴を復活させることが出来ず、随分と悩んでおりました。
そこに救いを下さったのが、門派の団長殿と卯美々殿でした。
前回もお助け頂いたご縁で、お二人には感謝しております。
また、前回の話で応援や巴の身を案じて下さったお言葉、本当に嬉しい限りです。

そして、助かった経緯については、卯美々殿の記事でお送りして頂く予定です。

中ほどの空白までが、本来のエンディング、そして最後が真のエンディングと言う事でお察し下さいませ。

相変わらず拙いお話でございましたが、ご閲覧下さり、誠にありがとうございました。
これからも、池内姉弟をよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
  • あらくね 2016.1.24. 14:22
    愛深き姉弟
    よかったよかった。
  • ロンディワル 2016.1.24. 16:59
    剣の名前が今回もすこぶる格好良いですね。
    卯美々様のサブストーリーも期待です。
    次の物語も楽しみにしています。
  • HiGanma 2016.1.24. 19:41
    お侍殿、3枚目に映ってるその剣「真カツマ剣」でござるなwwwww
    そ、そんなに強くなっていただなんて拙者ホントに腰を抜かしたでござったぞwwwww
    ・・・・ってよく見たらお侍殿のすぐ目の前にいるリン族が持ってたのだったかああああああww
    大変失礼いたしましたあああああ 
    ってなわけでわたくしが自刃致します(;◇;ゞ
  • makcp567 2016.1.24. 19:42
    おねいさんが戻ってきてよかったです(*´∀`*)
    一度死んだキャラを復活させるのは古くからの漫画の常套手段なのでぜんぜんありだと思います!
    これで次回からまたおねいさんの旅物語がみれるのですね!よかったよかった(*´д`*)
  • 紫昏00 2016.1.25. 01:15
    復活して良かった(*´∀`*)
  • あじ☆ 2016.1.26. 23:13
    卯美々さんの記事も読んできましたー☆

    おねいさんが無事でよかった☆

    そして、とても奥の深いお話・・・
    辛い経験をバネに・・・破廉恥を克服したのですね(笑)
  • ワンぱっくん 2016.1.27. 21:20
    沢山の閲覧、誠に恐縮でござる。
    また、いいねやコメントの数々、心より感謝でござる。

    巴:此の度はご心配をおかけしました。
      何より、私を気遣ったお言葉の数々、喜びで涙が溢れてしまします。
      本当にありがとうございます。

    あらくね殿
     我ら師弟の絆は深いでござる。
     かたじけのうござった。

    ロンディワル殿
     此の刀に関する話にするつもりでござったが、思わぬ方向に行ってしまったでござる!
     卯美々殿には本当に世話を焼かせて申し訳ござらぬよ・・・。

    HiGanma殿
     その様な名前でござったか!
     いや、拙者こそ良く見ずして語って申し訳ござらぬ。
     自刃は必要ないでござるよ!

    makcp567殿
     誠、ご心配をおかけして申し訳なかったでござる・・・。
     一応、姉上は死んではござらぬので、何とか助かったでござる!
     また、姉上の応援をお願いするでござる。

    紫昏殿
     かたじけのうござる。

    あじ☆殿
     そうでござるか!
     かたじけのうござった。
     刀の話が、すごいことになって驚いたでござるよ!
     いや、破廉恥は関係ないでござるよ!!
  • アクアリータ 2016.1.28. 01:06
    気になってたお話がスッキリぃ(≧∇≦)゚⌒
    やはり物語りはハッピーエンドに限ります❤お疲れ様でした
    刀の血塗れ加工が秘かに趣味の色合いに…⌒(//,//)ゝ
  • ワンぱっくん 2016.1.28. 21:00
    アクアリータ殿
     何とか、良き終わりを迎えることが出来たでござる。
     閲覧・労いの言葉、かたじけのうござる。
     あの刀の色合い、実は拙者も少し気に入ってござったが、心を鬼にしてちゃんと禍々しく塗ったでござる・・・。