老兵は死なず・・
喜寿を迎えた古老のドワは 問わず語りにボソボソと喋り始めた

「ソウさな~あれは たしか2004年の春まだ浅い3月初めの頃じゃった
吾輩は60歳の定年退職を迎え サテこれからの永い年月をドウ過ごしたら良いのか・・
仕事仕事に追われた毎日 細やかな楽しみも 人並みの道楽に溺れることもなく夢中で過ごしてきた幾星霜
そして今 突然 社会から孤立してしまったような虚脱感に襲われるヒマすぎる毎日

そんなとき行きつけの書店でナニゲに手に取った「週刊アスキー」そのページを捲っているうち フト目に止ったのが「本物の人生はじまる」
ムムっ これは!今までの吾輩の人生が一変するかも知れんぞ と思い立ち 早速PCショップへ 
清水の舞台から飛び降りたつもりで高価なノートPCを2台も買い込んだのがコトの始まりじゃった
何故2台かって? そぅ 永年連れ添ったバァさんと二人で「本物の人生」をやり直すツモリじゃったんじゃょ

その日のうちにゲームを立ち上げ 以来リネの世界で第三の人生が始まったんじゃな
吾輩はドワ爺 婆さんはドワ子 ハタ目にはジジィと孫娘といういで立ちでは有ったが・・・

こうして始まったドワ村での生活は 見るもの聞くモノ全てが新しくときの経つのも忘れる程二人が夢中になれたのもリネージュⅡのおかげと言わざるを得なかったゾ

ある日の事 二人して出かけた遠出の狩りで 突然 森の奥からバァさんの・・じゃ無かった ドワ子の悲鳴!
駆け付けてみると なんと ブリガンブリガンドとか言うMOBにボコボコに叩きのめされているドワ子の姿
なんとか吾輩の助太刀が間に合って一命を取り止め うれし涙に暮れヒシと抱き合う二人のドワ
こんなに吾輩が頼りにされたのは新婚以来はじめてのコトと今でもバアさんの語り草になっとるのじゃょ

艱難辛苦の末に一次転職を済ませ 本土?に上陸出来たのは それから一か月後
ソノころのグルーディオ城の村の賑わいはと言ったら今のギラン以上じゃった

ここでリネージュを3年経験して新しくリネⅡに移ってきたというご仁に巡り合い 狩りのノウハウを教えられ クランにも加入させてもらうコトに・・
ソレに依ってスポやモノづくりだけからクラハンやチャットの楽しさへと一気に世界が広がったんじゃよ
「今日は鋼鉄を10個スポッたぞ」「私は研磨剤15個よ」「純白の研磨剤がタカく売れたから装備を買いたそうか」「私はアクセが欲しいのよね」

そんな他愛のない会話と この世界での楽しみの尽きない毎日が何年も何年も続いたのは言うまでもないコトじゃな

又 10年ほど前 東京でNCJ主催のリネ祭りイベントにも二人で参加したが 溢れかえる若者たちとの交歓会は吾輩と婆さん 20年は若返った気分で大いに楽しめたのも良い思い出じゃった

そう言えば こんなコトも有ったな 某日 シレノス駐屯地内部からホゥホゥの体で入口まで逃げ帰ってきた吾輩にヒールを掛けてくれたご仁 ソレが  当節 巷間で専らウワサの「愛さんの辻¥」と知ったのもこのころじゃったな

笑いあり 涙あり 助け合い 励まし合い 時には恨みに打ち震え 嫉妬や羨望に惑わされ続けたこの世界ではあったが・・
 
 
いつしか歳月は流れ そして 今 スポも制作もまさに吹雪舞う厳冬の時代へ

嗚呼 吾輩が長生きし過ぎたのか 時代の流れに付いて行けなくなったのか

はたまた 吾輩の体力 気力も限界に近づいたのか
 
「本物の人生」が本物以上に過酷な人生と成らぬウチに
リネージュⅡの限りなき発展と 諸兄諸氏の幸福を祈りつつ」

言い終えると古老のドワは 手にした鈍器をそっと床に置いた・・


昔 誰かが言ったヒトコトが脳裏をよぎる


老兵は死なず 只 消え去るのみ・・・と

とちをとめさん , あきびゅーさん , プリティーふーまんさん 他3さん が 「いいね!」と言っています。

  • 愛留
    愛留 4日前
    たのしい日々が、目に浮かぶようです^^  が、人生100年!(ぇw
    チャットが自由でにきる。このゲームをクリアできない私ですw
  • 千代りん
    千代りん 4日前
    あるフレンドも「現実よりよっぽどきつい」とこぼしていました。
    ぼくなんかと違い、人一倍つらい体験をしてきた人がです。
    ただ、奥様と『リネージュ2』の中で過ごされた16年の苦楽、
    独り身としては少し……いえ、とてもうらやましくもありました。
    どうかこれからも仲良く、元気にお過ごしください。
  • プリティーふーまん
    羨ましいです。
    ウチもそんな感じになりたい(-_-;)
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