注意! この小説はリネージュ2の二次創作です。以下の事が苦手な方はブラウザバックを推奨します。
① 極度の誇張表現や設定
② グダグダの文章
③ 涙腺がもろい人
以上のことが大丈夫だ!問題ない!って人も苦手な人もせっかくここまで来たんだからゆっくり見て行ってね~
これは変身刻印書が実装された当時のお話です(キャラ名などは全て架空の設定で実在するキャラとは何の関係もありません)
エリカサーバーのとあるクランにレベル68になったばかりネカフェプレイヤーでビショップの「ミエ」ちゃんがいました。
彼女はクランで唯一リザのできる職だったためクラメンから「転がったから起こして~」と言う救援要請がよく来ます。
ミエちゃんは嫌な顔一つせずにクラメンのリザに向かいますが、彼女の行くすべての場所が安全な場所と言うわけではなく、アクMOBもうようよしている場所もありました。
時には救出に向かった彼女も2次災害で転がってしまいクラメンと一緒に最寄ることも多々ありました。
クラメンからは「ゴメンね」と声がかかりますがミエちゃんは「私がもっと安全に移動していればリザできたかもしれない・・・・」と悩んでいました。
彼女はコツコツと貯めたアデナで憧れていた純白に輝くマジェローブセットを買おうと決心していましたが、クラメンの救出には安全に移動できる手段としてドラゴンボンバー変身も欲しいと思っていたのです。
彼女のアデナはようやく35Mを越えたところでマジェローブセットにはまだまだ足りませんが一生懸命クラメンや友人と共に狩りに出かけアデナをためている最中だったのです。
ドラゴンボンバー変身はヒーラーにとっては融通が利く変身でMOBの注意を引くことなく移動できる変身、そんな刻印書がギランの販売露店で35M~40Mで売られていました。
ある日ギランを歩いていると「ボンバー 30M」と看板が掲げられた売り露店を発見しました。
彼女は駆け寄りその露店の前で考え込んでしまいました。
彼女の所持金は35Mと少し、この変身書を買ってしまえばマジェローブはまだまだ先の話になってしまいます。
「どうしよう」と悩んでいる彼女は決断をしました。
彼女には自分のマジェローブ姿よりもクラメンが喜ぶ姿のほうが先に映りました。
「ええい!」と彼女は変身書を露店から購入しました。
ミエちゃんは足取りも軽く象牙の塔へ向かい、変化の魔術師アヴァンギャルドの元へ駆けつけました。
「ついにボンバー覚えられる」と喜んでスキルをクリックすると
スキル習得に必要なアイテムが足りません。
「あれ?」ミエちゃんは焦ります。
もう一度クリックすると
スキル習得に必要なアイテムが足りません。
彼女は呆然とします。
必要な変身書は今買ったばかり、SPはいらないから特にほかに必要なものもないし・・・・
しかし彼女はアヴァンギャルド先生が提示したアイテムが違うことに気付きます。
変身・・刻・・・印・・・・書・・・・・?
彼女は大慌てでクラメンに聞きます。
「ねぇねぇ変身スクロールって変身覚えるのに使うやつだよね?」
するとクラメンは口々に
「え?スクロールと刻印書は違うよ」
「スクロールは消耗品だから1回使うとなくなるよ」
ミエちゃんは泣きそうになりながら「じゃぁスクロールじゃボンバー覚えられないの?」と聞くと
クラメンは「そうだよ、あぁ、そういえばギランでボンバーの詐欺露店あったな30Mで売ってた」
「ミエはそういうところ抜けてるから気をつけなよ まぁそんなアデナに余裕もないか」
などと答えが返ってきました。
ミエちゃんは愕然として象牙の塔を後にしました。
ギランの村から南に行くとすぐにインナドリルに渡る小さな橋があります。
夕暮れの橋の欄干からギラン港に向かって沈む夕日を見るのがミエちゃんのお気に入りの場所でした。
「私・・・・騙されちゃったのね・・・・・」欄干に手をつき俯くと涙が止まりません。
ボンバー変身で颯爽と現れクラメンを救助する姿もマジェローブを着てヒールする姿も今のミエちゃんには想像することができません。
「もう・・・・引退・・・しちゃおうかな・・・・」普段明るいミエちゃんは引退など今まで口に出したことはありませんでした。
クラメンや友人のことを思うと止まりかけた涙がまた溢れてきます。
「ミエ・・・・ここにいたのか」と声をかけたのはミエちゃんの盟主です。
「チャットにも、PT勧誘にも応答ないから心配したんだぜ」
ミエちゃんはログを見返すと心配するクラメンの声が延々と続いていました。
盟主は「騙されちゃったのか・・・・」と言いました。
ミエちゃんはまた泣き出してしまいました。
「俺のフレがミエが象牙の塔からフラフラと出てきたところを見ていて、心配だってWISくれたんだ」
ミエちゃんはいいたいことがありましたがその言葉は唇から出るまでに消えてしまいました。
盟主はおもむろにミエちゃんの足元に紙袋を置きました。
ミエちゃんはキョトンとしてます。
「開けてみな」と盟主に言われ恐る恐る袋を開けるとボンバー変身刻印書が入っていました。
ミエちゃんは慌てて盟主に返そうとします「こんな高価なもの受け取れないよ」
ミエちゃんは盟主がクラン運営などでアデナに余り余裕のないのを知っているのです。
盟主は笑いながら「いいんだよ、これは普段からミエに色々と無理させてるお礼だし・・・・」
そのまま振り返り「このプレゼントは俺からだけじゃないしな」
ミエちゃんもつられて振り向くとそこにはクラメンや友人が集まっていました。
「何かあったらすぐ言えって言ってただろ」
「ビショ子元気出せよ」
友人の一人が「盟主さんからWISが来てね、あなたが詐欺に遭ったらしいからみんなで助けたいんだ 協力してくれるか?って言われたの だからみんなで少しずつアデナを出し合って買ったのよ」
その言葉をきっかけにミエちゃんは「み、みんな ありがとね」と言うとまた涙が溢れてきました。
ミエちゃんの目に映るギランの海はキラキラと輝き彼女に勇気を与えていました。
後ろの仲間たちからも大きな歓声がこだまします。
そして数日後
ギランを颯爽と歩くミエちゃんを小さな声で呼び止めます。
「すいません ミエさん」周りを探す彼女には声の主が見当たりません。
もう一度同じ声がして足元を見ると胸くらいまでしかない小さなドワ子が立っていました。
「すいません」とトレードを要請してきたドワ子をキャンセルして尋ねます
「どうしたの?あなたは一体誰なの?」
矢継ぎ早に質問されたせいもあるのかドワ子は突然泣き出してしまったので、ミエちゃんは人目の付かない神殿裏に彼女を連れて行きます。
ようやく落ち着きを取り戻したドワ子に話を聞くと
「ミエさんにスクロール売ってしまったのは私なんです」
話の経緯はドワ子が初めてリネージュ2を始め最初のイベントで手に入れたのがボンバースクロール、どうやら高値で売れそうなものらしいと思いまわりを調べると35M前後で露店されている。
そこで30Mで売り出したがいろんな人から「スクロールは別物だから」と教えてもらい慌てて露店を閉めたが1つ売れてしまった後だったというわけであった。
初心者に刻印書とスクロールの違いもわかるはずもなく、結果的に自分も白い目で見られるようになってしまったと言う。
そんなドワ子をミエちゃんは優しく許す。
彼女に無所属の文字を見つけると「ねぇ クランに所属してないの?」と尋ねた。
ドワ子は「私、そういうのもよくわからなくて入ってないんです・・・・」
ビショ子ちゃんは「じゃあうちのクランにおいで 色々と教えてあげられるから」と手を差し出す。
謝罪相手からの突然のクラン勧誘、ドワ子にとって差し出されたその手は今までこの世界で味わっていない人と人との暖かい絆の手、
しかしドワ子はその手に触れることなく「こんな迷惑をかけた私をクランに入れたらクランにまで迷惑かかっちゃいます・・・だから・・・」とトボトボと歩き出す。
ミエちゃんはドワ子を追いかけ彼女をしっかりと抱きしめる「大丈夫!うちのクランはね 頼れるメンバーが集まってるから」と言い聞かせ彼女をアジトへ案内する。
クラメンが集まったところでクランに勧誘しドワ子にみんなが声をかける「よろしくね」と。
ドワ子は自分のいきさつを正直にクラメンに話した、すると盟主は「何の心配もいらないよ、ましてやミエが連れて来たんだ」
「俺たちはミエを信頼している そんなミエが君のために一生懸命になっているだろ? それだけで俺たちは君が信用できる人物なんだって判るよ」
盟主は「さあ 新しい仲間と一緒に歓迎会するぞ ついてこいよ」
ミエちゃんとドワ子はお互いに顔を見合わせコクンとうなずき盟主のあとに続いて走り出す
そうしてドワ子の新しいリネージュライフが始まった
***Fin***
最後まで見て行ってくれてありがとうございます コメントいただけると次回作があるかもしれません^^;
tannnyさん , 仄かなれど煌く道さん , メンタモッツさん 他7さん が 「いいね!」と言っています。
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すごいよかったです! 朝から幸せな気分になりました^^
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分かってたんよ! 分かってたのに 夜中お仕事の合間に読んでしまったぁ・・・
涙腺よわいのダメ~ って最初に書いてくれてたのにね~^^;
あらためて、泣かされてきました。 -
これぞMMOっていうかんじがしますよね!ww
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なんかいいお話でしたー!いろんな意味でファンタジー(*´∇`*)
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あ、これエリカ掲示板にあったヤツですねw
いいお話ですね~w -
朝葱屋平兵衛さん>文才はないのでそう言っていただけると嬉しく思います
べに天使さん>注意書きの下に苦手な人もゆっくり見て行ってと書いてるのでモーマンタイです
愛留さん>一応リネージュ2のコンテンツをできるだけ網羅しようとしたんですが・・・・PVPに関わることはこのストーリーでは書きにくかったですね
星鈴桜さん>できるだけハッピーエンドにしたかったのでファンタジー感は強いかもしれませんね~
アザリアさん>エリカ板とは登場人物を少し変えておりますもちろん微妙に文言もですけど・・・ -
読んでいてマジで感動しました!
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メンタモッツさん>グダグダな文章だったと思うのですがそういっていただけたら励みになります
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(・∀・)イイネ!!
この一言に全てが詰まってます! -
リシュさん>(クラメンなので厳しめですけど)それって最初にどうでもってつかないよね?ね?